ただ、キミのことを好きでいたいだけ。

『これと、それ、交換しよう!』





「お腹空いたー!」


そう言って私の前の席に座った日香里。


その手にはお弁当。


待ちにまった、昼休みである。


私も鞄からお弁当を取り出し、食べようとしたとき、



「キャーーー!」


廊下から、女子たちの黄色い声が飛び交った。

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