ただ、キミのことを好きでいたいだけ。
『気にしてなんか、ないのに』
その日の放課後。
私は、お弁当箱を返してもらうために駿河の元へ向かった。
駿河は7組で、私は1組だから、教室はだいぶ離れている。
こっちらへんはほとんど通ったことないなぁ……
日直の仕事で遅れたためか、
すれ違う人はいなかった。
駿河も帰っちゃったかな……
1番奥の教室が、7組だ。
中を覗こうと、閉まっていたドアを開けようとしたとき。
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『気にしてなんか、ないのに』