ただ、キミのことを好きでいたいだけ。
………………のはいいのだけれど。
中学校では、
私は、全てを柔道に捧げてきた。
学生っぽいことを、1つもやってこなかったのだ。
そりゃ、柔道は好き。
全中覇者になれたのだって、本当に嬉しい。
でも、でも………!!
少しは高校生っぽいことを、してみたい。
普通の女子高生みたいに、過ごしてみたかった。
だから、祖父に頼み込んで、前より練習量を減らしてもらった。
柔道少女もいいけど、
女子高生だって、楽しみたい!
だから、普通の生活では、
前より平穏な毎日を過ごせると思っていたのに………
入学2日目に、私の願いはあっさりと散った。