ただ、キミのことを好きでいたいだけ。
「____漣?」
元気そうにベッドに横たわる駿河がいた。
私が来たことに驚いて、目を白黒させている。
わけがわかんないとでも言いたげな顔だ。
「……なんで……っ…?
トラックに、はねられたんじゃ……」
わけがわかんないのはこっちも同じだ。
「え?
まあ、そうだけど……ただの骨折だよ」
こっ、せつ…………??
「でも、寺崎くんが慌てて……」
「あいつは心配性だから、
ちょっと大げさになったんだろ」
なに、それ…………
「…俺は大丈夫だよ」
私を見て、柔らかく笑いながら言われたその言葉に、一気に緊張の糸が緩んだ。