怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】



翌朝、昨日の事は夢だったのかと思うほど通常運転での朝食タイム。


テレビを見ながら瑛太は食パンにハムとチーズ ツナとキュウリのホットサンド。


カチッとプレートの蓋を閉じ


「温泉卵食いたくね?」

「あれ、家で作れんのかね」

食事していた箸を置くとスマホを片手に検索する柊哉。



「おぉ出来るみたいだな」

「うめぇよな」

「あぁ」

コーヒーを入れると出来上がったホットサンドと一緒にテーブルに。



食べたいものを買ってすませる、外で食べるという選択肢から自分で作るというものに変わりつつある男たち。



「料理だけじゃなくそのうち縫物してたりしてな」

「ボタンつけはうまくなった」

「裾もまつれる」

「洗濯の仕分けは完璧だよな」

「おぅ」

「アイロンだけは面倒だ」

「面倒なものとっとけよ」



問題なく家事がこなせると1人でいる事が楽になる。

この家の場合、気のあうやつと分担生活。



「家計簿つけだしたら泣くぞ」

「必要だとは思うが踏み込みたくねぇな」

「でも必要意識は芽生えてきたよな」

「あぁ」


タイミングよく食事も終わり柊哉は出勤、瑛太は外出まで掃除と洗濯。





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