怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】


保留の理由を聞くとスーツからスエットは認められるが俺のパーカーの裾をめくり


「この紐…結ぼうよ。しかもさ。ここいくつも団子になってるじゃん」


「瑛太は結んでるか?」


「結んでると思うよ。だってパーカーとか着てて紐が王子みたいにビローンって出てないもん」



こいつ良く見てるなと感心する。


「保留って王子は言うと思うから先に保留案件って言うけどさ」


「お…おぅ」


瑛太は、ネックレスをしたり指輪をしていると言い出した。


そうだったか?


「してるよ。美祈とどっか出かけた日はしてる。帰宅すると外してるじゃん」


「どこで」


「はずしてそこの棚の上に置いてる」



こいつ、家に盗みにも入れるんじゃねぇか?


「時計も何種類か持ってる」


「そうか?」


「服に合わせてるよ」



帰宅したら聞いてみるか。


「会社には指輪とかしていけないのわかるから保留案件ね」


「お…おぅ」

「それからヒゲ。休みの日は剃らないよね」


「別に出かけないしいいだろ」


「はいそこ。出かけない。ここ大事ですよ~。出かけないって言ったこと心に刻んでおきましょう」


チッ



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