怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】


「先でもいい?」


「どうぞ」


「目を瞑ってて」


「もう全部見た」


「そうじゃなくて!!」


可愛さのあまり笑ってしまいそう。


だけど言われた通りに目を瞑り


それを確認するとズルズルと横に移動し手探りで浴衣を見つけ出し


パッと羽織ると床に落ちた下着を拾って和室の方へ逃げ出した。


「温泉行くか」


ベッドルームから聞こえてきた瑛太の声に


「行く~!」と答えた。





温泉に入り夕べの事を思い出しながら1人赤くなったりしながら出てくると瑛太が待っている。


「ほら、こうしていればいいでしょ」


「すごい待った?」


「いや俺ものんびり入ったから」


そのまま朝食に向かいバイキングを食べているけれど柊哉とマコがいつまでも来ない。


「どうしたんだろ」


「柊哉、早起きだけどな」



朝食の時間はまだまだ余裕がある。


スマホでメールを入れると返信もなくゆっくりとコーヒーを飲んで待つことにした。



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