怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】
「親切だったのに私…失礼だったよね…」
3階のランプがつきエレベーターから降りて歩く間も懺悔 懺悔 懺悔
「傷つけちゃったんだよね。謝らなきゃ」
確かに何かわからないけど怖いと咄嗟に思った。
だけど怖い事をされたわけじゃなくて
避けるように逃げているから驚いただけのこと。
聞かれちゃ困るって思いだけだ。
反省しながら部屋の鍵をあけて中へと入った。
買ったものを冷蔵庫へ入れながら
「あの人…コンビニかな」
美祈はいてもたってもいられなくて急いで部屋を出るとエレベーターで1階へと降りた。
部屋がわからないから謝りにも行けない。
少しだけ待ってみよう。
もしかしたら入れ違いで戻ったかもしれない。
どこか他のところへ出かけたのかもしれない。
「あ…課長が帰って来ちゃうかな…」
ほんとに警戒すべき敵が2体って大変過ぎる。
鉢植えを少しずらしてそこの陰に隠れて様子を伺った。