怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】



「親切だったのに私…失礼だったよね…」


3階のランプがつきエレベーターから降りて歩く間も懺悔 懺悔 懺悔


「傷つけちゃったんだよね。謝らなきゃ」



確かに何かわからないけど怖いと咄嗟に思った。


だけど怖い事をされたわけじゃなくて


避けるように逃げているから驚いただけのこと。


聞かれちゃ困るって思いだけだ。


反省しながら部屋の鍵をあけて中へと入った。



買ったものを冷蔵庫へ入れながら


「あの人…コンビニかな」


美祈はいてもたってもいられなくて急いで部屋を出るとエレベーターで1階へと降りた。


部屋がわからないから謝りにも行けない。


少しだけ待ってみよう。


もしかしたら入れ違いで戻ったかもしれない。


どこか他のところへ出かけたのかもしれない。


「あ…課長が帰って来ちゃうかな…」


ほんとに警戒すべき敵が2体って大変過ぎる。


鉢植えを少しずらしてそこの陰に隠れて様子を伺った。



< 31 / 241 >

この作品をシェア

pagetop