怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】
瑛太が眠りに落ちる頃目覚めた柊哉はテーブルの上のメモを手にとり
「帰ってきたか」
特別嬉しいわけではないが、何でだか口元には笑み。
シャワーを浴びてキッチンへ行くと整っている朝食に感謝。
「瑛太、お前の愛を受け取ったぜ」
くだらない会話の相手である瑛太は深い眠りの中。
返ってくる言葉もないけれど
言われるであろう言葉を想像しながら朝食を食べる。
「瑛太なしじゃ生きられない身体になりそうで怖ぇ」
仕方がないから自分で言って自分で笑う。
時間になると、今夜話せると心なしか軽い足取りで出勤して行った。