怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】


そして夜になれば、芹沢の様子がおかしい。


何か思い悩んでいるようだと瑛太に話した。



瑛太もまたそれは一大事じゃねぇかと絶滅危惧種の保護に力が入る。


「話してくれたら力になれるかもしれないのにな」


「上司にって話しにくいもんだろ?友だちとかいねぇのかな」



それでもこれといって解決策は浮かばない。


「会社には行ってんだろ?」


「あぁ。毎日30分前には出勤してる」


「じゃあ様子見るしかねぇって事だよな。明らかに落ち込んでるとか、泣いてるって事があったらその時は柊ちゃんの出番だよな?」


「そうだな」


「目を離すなよ」


「お前も近くで見たら様子教えてくれ」



男2人が朝だけでなく夜の話題も座敷童だった。




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