怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】


まずは…と、お財布を持つとコンビニに向かって駆け出した。

あった…

棚の上に最後のひとつのサンドイッチ用の食パン。

お宝発見ぐらいの喜びでレジでお金を払うとスキップで帰宅。


コーヒーだよね?

砂糖とミルクはいる人なのかな。

まて…水筒なんてないや…

缶コーヒーを買えばいいか。

それならサンドイッチも買えばいい?

あぁもうわからなくなってきた。



さんざん迷って

やっぱり連れていってもらうからサンドイッチぐらい作ろう。

今日買ったキュウリがある。

ツナの買い置きもあるでしょ。

タマゴもあるし、ハムもある。

やっぱり何がスキで何が嫌いかわからないと難しい。



だけどそれがちっとも苦痛じゃなくて

ちょっと楽しみで

あたし変って何度も思う。



もじゃ男と出かけるのが楽しみ?

写真だよね?

あんな綺麗な写真を撮るとこが見たいんだよね?

誘われるってナーバスになるはずなのに何でウキウキしてんの。


ナーバスはこれから?

部屋の中をうろうろしていたけど

明日は早起きだ。



慌ててお風呂に入ると何も考えないようにして

ベッドに潜り込んだ。



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