桜華の如く~桜散れども~
「あっそ。いいですよ、別に。あなたたちの名前知ってるんで。

 土方歳三さんでしょ?それからそっちが、多分だけど…斎藤一さん?」

「「なっ…!」」

ふんっ、どうよ!これでも新選組のことは詳しいんだからね!

私が自慢気に言うと、土方さんが刀に手をかけた。

「お前、長州の間者か?」

はいきましたー、お決まりの台詞。これ一回言われてみたかったんだ~。

…何てのんきにしてる場合じゃなくて、

「違いますよ。間者があんな所歩いてるわけないじゃないですか。」

「じゃあ何故俺たちの名前を知っている。」

…それは……

「わかりました。すべてお話します。私は…私は、今から約150年後の日本…

 つまり、未来から来ました。」
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