桜華の如く~桜散れども~
「あっ恋歌~、こっちこっち!!」

と、声をかけられた。呼んでいるのは、中学の時に仲良くなった、高城美結

だ。

「遅かったね、相変わらず。」

「えへへ、寝坊しちゃって。私の席ここかあ。隣じゃん。」

「うん。ってゆーか恋歌来るの遅かったから喋る人いなかったんだからね!」

「ごめんごめん。あ、先生来た。」

恋歌と美結が話していると、眼鏡をかけた男の先生が入って来た。とたんに静

まりかえる教室。

「皆さんおはようございます。入学おめでとうございます。もうすぐ入学式が

始まるので、今のうちにトイレ水のみしておいてください。」

そういうとその人は教室から出て行った。

「何か真面目そうな人だね。」
< 2 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop