桜華の如く~桜散れども~

「あ、はい！」

私は返事をしてそこに座った。そして早速食べようとして、

「何してるんですか？沖田さん」

沖田さんが、私のお皿にせっせとネギを移しているのに気がついた。

「何って、ネギ移してるんだけど？」

いともあっさりと答える沖田さん。

「総司、好き嫌いをするな。」

土方さんに注意されても沖田さんは手を止めない。

…私もネギ嫌いなんですけど、なんて言ったら土方さんに怒られそうだな……

…そうだ！

「子供って好き嫌いが多いですよね～」

これでどうだ！私はさっきの仕返しに、嫌みたっぷりにそう言った。