桜華の如く~桜散れども~
「ああ、細いし小さいし弱そうだし。」

「剣術もできないんだろ」

………。そんなこと言われても!第一私女だし!

救いを求めて沖田さんのほうを振り返るも、沖田さんはにこにこ…いや、

ニヤニヤと笑っているだけで、私を助ける気はないようだ。

……あんにゃろめ、さっきのことまだ根に持ってやがるな。

「おい、お前女だろ。」

沖田さんが何も言わないのをいいことに、隊士たちは女女としつこく言い続け

てくる。

しつこいなあ、イライラしてきた…

…とはいってもここでキレるわけにもいかず、私はおろおろするばかりだ。

するとその時
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