桜華の如く~桜散れども~
仕方なく私はもと来た道を戻ることにした。

すると、

「あれ、恋歌?」

うしろから声をかけられた。振り向くと、藤堂さんがたっていた。

「あ、藤堂さん」

どうでもいいけどホントにかわいいな、この人。

「ねえ、その藤堂さんっていうのやめない?俺ら年も近そうだし、平助でいい

 よ。」

「え…」

いきなりそんなことを言われる思っていなかったため、私は一瞬固まった。

「でもいいんですか?」

「うん。あとさ、敬語もやめなよ。」
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