みじかものがたり
1 ある駅で
 ある日のことである。
 その日私は電車に乗り遅れた。すると、向かい合った、反対側のホームから、女の子が、こちらに向かって手を振っている。
 もしや、私は思った。来るべき時が来たのではないか。そして私は、彼女に手を振りかえした。これは恐らく、運命的な出会いに違いない。すると、女の子は私を見て怪訝な顔をした。誰だこいつ、そんな感じの目で、私を見た。
 はて、と思った私も、後ろを見ると解決した。後ろにも女の子がいた。恐らく友人だろう。彼女達はじゃあねと言った。するとそこに、向かいの電車がつき、彼女とは二度と会えなくなった。
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