③愛しのマイ・フェア・レディ~一夜限りの恋人~
「ふ、ふぎゃあっ」
「う、うわっ!」
燈子は、扉が開くか開かないかの瞬間に、奇声を発しつつ思い切り彼に向かってダイブした。
ぶつかるように、社長を押し倒すと、その復上に乗り上げる。
チラリと後ろを見ると、狙いをつけて足を突っ張り、クロゼットの扉を閉じた。
良かった、足の長さが足りて。
しかし、ホッとしたのも束の間。
目の前には白けた顔つきの社長、ソファの近くには呆然と佇む愛人、原口ミユ。
「………」
「………」
「……えへっ」
3人の目が合ってから間もなく。
「しゃ、社長の…
ヒトシ君のバカぁぁぁぁ!!」
原口嬢が、着衣の乱れも直さぬままに、社長室を飛び出していった。
「う、うわっ!」
燈子は、扉が開くか開かないかの瞬間に、奇声を発しつつ思い切り彼に向かってダイブした。
ぶつかるように、社長を押し倒すと、その復上に乗り上げる。
チラリと後ろを見ると、狙いをつけて足を突っ張り、クロゼットの扉を閉じた。
良かった、足の長さが足りて。
しかし、ホッとしたのも束の間。
目の前には白けた顔つきの社長、ソファの近くには呆然と佇む愛人、原口ミユ。
「………」
「………」
「……えへっ」
3人の目が合ってから間もなく。
「しゃ、社長の…
ヒトシ君のバカぁぁぁぁ!!」
原口嬢が、着衣の乱れも直さぬままに、社長室を飛び出していった。