③愛しのマイ・フェア・レディ~一夜限りの恋人~
第4話 オオカミ課長の煩悶
2人が連れ立って出ていったのを見計らい、大神は社長室を脱出した。
_何だよ、赤野のヤツ。
あんな嬉しそうにしやがって。目の黒いとこがハートの形になってたぞ。
俺の方が若いし、数倍イイって(←?)言ったくせによ_
やり取りの一部始終を通気孔から見ていた大神は、悶々としながら課へ戻っていた。
逸る心が自然と歩みを速くする。
_にしてもアイツ…度胸あるよな。
比べて自分の、何とカッコ悪かったことだろう。
彼女はきっと、幻滅したに違いない_
「くそっ」
なかなか来ないエレベーターに苛立ち、ガンと扉を蹴りあげる。
後ろにいた掃除業者のおばちゃんがギョッとした顔でカートを引いた。
にしても危険だ、危険すぎる。
まさかの展開に、大神は焦りを隠せない。整った爪を噛みながら、エレベーターの天井を睨み上げる。
何とかして阻止しなければ。
でないと彼女は間違いなく___
三鷹社長に喰われてしまう!
_何だよ、赤野のヤツ。
あんな嬉しそうにしやがって。目の黒いとこがハートの形になってたぞ。
俺の方が若いし、数倍イイって(←?)言ったくせによ_
やり取りの一部始終を通気孔から見ていた大神は、悶々としながら課へ戻っていた。
逸る心が自然と歩みを速くする。
_にしてもアイツ…度胸あるよな。
比べて自分の、何とカッコ悪かったことだろう。
彼女はきっと、幻滅したに違いない_
「くそっ」
なかなか来ないエレベーターに苛立ち、ガンと扉を蹴りあげる。
後ろにいた掃除業者のおばちゃんがギョッとした顔でカートを引いた。
にしても危険だ、危険すぎる。
まさかの展開に、大神は焦りを隠せない。整った爪を噛みながら、エレベーターの天井を睨み上げる。
何とかして阻止しなければ。
でないと彼女は間違いなく___
三鷹社長に喰われてしまう!