③愛しのマイ・フェア・レディ~一夜限りの恋人~
第6話 夜のデート
社長と腕を組み、往来を行く。
ガッチガチに緊張…と思いきや、彼は巧みな話術で燈子をすぐに笑わせた。
つい地が出て、友達のように気安い言葉を遣う燈子を、彼はやんわりと嗜めた。
「今風の言葉遣いか。私は構わないが…ビジネス的には……ね」
「す、スイマセンっ、私…」
「姿勢と話し方で、自ずと自信がつくものだよ」
穏やかに微笑んだ彼に、燈子は恥じ入っ俯いた。
「自信なんて…私、全くダメ社員なんです。いっつも失敗ばかり。
オオカミ課長にも “役立たず” って怒鳴られてばかりで」
三鷹社長は、急に渋い顔をした。
「そうか、君を怒鳴のか彼は。
案外、女性の扱いがなってないようだ」
「え、……あ、でも!」
_マズイ、
社長の評判を下げでもしたら、きっと後から殺される_
燈子は慌ててフォローした。
「優しい時だってあるんです!
一緒にお客様に謝ってくれたり、懲りずに何度も叱って教えてくれて、今朝だって一緒に探し物…」
あ、いけない。これは内緒だった。
はっとして、口をつぐんだ燈子の唇に、三鷹社長は人差し指をそっとあてた。
「今夜は他の異性の話は、NGだよ」
「は、はいぃ…スミマセン…」
ガッチガチに緊張…と思いきや、彼は巧みな話術で燈子をすぐに笑わせた。
つい地が出て、友達のように気安い言葉を遣う燈子を、彼はやんわりと嗜めた。
「今風の言葉遣いか。私は構わないが…ビジネス的には……ね」
「す、スイマセンっ、私…」
「姿勢と話し方で、自ずと自信がつくものだよ」
穏やかに微笑んだ彼に、燈子は恥じ入っ俯いた。
「自信なんて…私、全くダメ社員なんです。いっつも失敗ばかり。
オオカミ課長にも “役立たず” って怒鳴られてばかりで」
三鷹社長は、急に渋い顔をした。
「そうか、君を怒鳴のか彼は。
案外、女性の扱いがなってないようだ」
「え、……あ、でも!」
_マズイ、
社長の評判を下げでもしたら、きっと後から殺される_
燈子は慌ててフォローした。
「優しい時だってあるんです!
一緒にお客様に謝ってくれたり、懲りずに何度も叱って教えてくれて、今朝だって一緒に探し物…」
あ、いけない。これは内緒だった。
はっとして、口をつぐんだ燈子の唇に、三鷹社長は人差し指をそっとあてた。
「今夜は他の異性の話は、NGだよ」
「は、はいぃ…スミマセン…」