③愛しのマイ・フェア・レディ~一夜限りの恋人~
第7話 一夜の恋人
しかし彼は、燈子に向かって優しい眼差しを向けた。
「いいよ、やろうじゃないか」
「え、い、いいの!?」
目を丸くした燈子に、彼はフッと微笑んだ。
気が変わらないうちにと、燈子は急いでゲームを始める。
「じ、じゃあ私から。いきますよ~、『シリトリ』」
「リス」
「す、す…スイカ」
「カラス」
「うえっ、また『す』?
ス、ス……よーし、『スイス』!
さあ、どうします?『ス』返しですよ~」
「う~ん……困ったね」
社長が天を仰ぎ見ると、燈子はワクワクと言葉を待った。
暫くして。
「…思い付かない、私の敗けだ」
「やだ、まだまだいっぱいありますよ~、
例えば…スパゲッティーでしょ?スープに、スライスチーズ、スモモ…あ、スパイスとかも!」
指折り数える燈子に、社長はのんびりと笑った。
「ハハハ、食べ物ばかりだね。
いや、教えて貰った時点で私は敗け。このゲームは君の勝ちだ」
「いいよ、やろうじゃないか」
「え、い、いいの!?」
目を丸くした燈子に、彼はフッと微笑んだ。
気が変わらないうちにと、燈子は急いでゲームを始める。
「じ、じゃあ私から。いきますよ~、『シリトリ』」
「リス」
「す、す…スイカ」
「カラス」
「うえっ、また『す』?
ス、ス……よーし、『スイス』!
さあ、どうします?『ス』返しですよ~」
「う~ん……困ったね」
社長が天を仰ぎ見ると、燈子はワクワクと言葉を待った。
暫くして。
「…思い付かない、私の敗けだ」
「やだ、まだまだいっぱいありますよ~、
例えば…スパゲッティーでしょ?スープに、スライスチーズ、スモモ…あ、スパイスとかも!」
指折り数える燈子に、社長はのんびりと笑った。
「ハハハ、食べ物ばかりだね。
いや、教えて貰った時点で私は敗け。このゲームは君の勝ちだ」