泣き虫とヒーロー ~約束の四つ葉のクローバー~
変わった日常
ヒーローの隠していたこと
日曜日、泣き腫らした私の目の前に座っているのは
親友の麻友。
昨日の夜泣いてる途中で電話がかかってきて
縋るように麻友に助けを求めた。
すぐに来てくれた麻友は一晩中話に付き合ってくれた。
郁人を好きになったきっかけ、
郁人に言われた事。
その辺りから麻友は郁人の家に乗り込もうとしていたけど私が必死で止めたんだ。
そして、
アメリカ行きか転校かこのままかの話もきちんとした。
麻友は大泣きをしながら、
「行ってほしくないけど、それは
私が奈緒に言える事じゃないから、
奈緒が決めなきゃダメだよ。」
と言ってくれた。
私もまだ迷ってる。
本音を言えばここにいたい。
だけど、一人は寂しすぎる。