泣き虫とヒーロー ~約束の四つ葉のクローバー~
二時間目終わりのチャイムがなって
二人で教室へと戻った。
麻友が先に教室に入って、
その次に私。
けど、立ち止まった麻友の背中に思いっきり顔をぶつけてしまった…
鼻を押さえながら見上げると、
「奈緒、机みて。」
そういって私の机の方を指差した…
私は不思議に思って机に近づいて絶句した。
クソとデカデカしく書かれていた机は
以前より綺麗になっていて、
ボンドでくっつけられて使い物にならない私の教科書ではなくて、
瀬山周平という部分を斜線してあって、
その上に高山奈緒と書いてある教科書。