泣き虫とヒーロー ~約束の四つ葉のクローバー~
倒れたヒーロー
誕生日から2ヶ月。
いつも通りの日だった。
ただ、違ったのは、
郁人が前から体調が悪かったということ。
そして、
郁人が学校を早退したということ。
その日、週一の部活の休みの日で、
私はおかゆの材料やゼリーや郁人の好きなものなど、消化が良いものを買って、
家へと帰った。
ドアを開けて、
玄関を見れば無残に転がった郁人の靴。
…
「郁人?」
心配になって、
郁人を読んでも返事がない。
…
寝てるのかな?
鍵を靴箱の上において、
郁人と自分の靴を揃えて、
リビングへと向かった。
ダイニングテーブルに買ってきたものを置いて、
郁人の様子を見ようと、
リビングから出ようと、
何気なくキッチンの方を見たら、
郁人が倒れていた。