悲恋歌
その後彼女とのメールのやりとりが続いた
年が離れているせいか新鮮な気持ちだった。
学生の時にあまり恋愛をしなかったためか、まるで学生みたいにメールのやりとりをしていた。

好きな食べ物
休日の過ごし方
好きな歌手
彼氏のこと

なんでも、彼女の彼氏の好きな話を聞いて
彼女が彼氏を大好きな気持ちはわかっていた

もともと、彼氏一筋だし
こちらは結婚していたので
得に何も考えずに返信していた

ある日、ご飯を食べにいこうという話になったときだった

私、ねぎたべれないの。
うん?じゃ、ねぎは外そうか。
ありがと。あとね、、、。
どうした?
私、あまり食べれないだ。
んじゃ、少なめにたのむかー。
ていうかね、、、。

何とも歯切れの悪い返信だって。

どうした?
実はね、私拒食症なの。
そうか、んじゃま、食べれるのたべるかー。
えっ?きにしないの?
特に気にすることじゃないだろ。

大学が心理学部だったせいか、特にきにはしなかった。
だが、あまりに無神経だったかと思い返事をまつと、、、。

そうなの?
まぁ、個性みたいなもんだろ。いいじゃんか、生きてんだし。
えっ?
食べたいなら、むりにたべんでも夜景みにいこーや。
うん、ありがと。

その時は趣味のバイクの整備をしていたため、その後作業に没頭していた。

そして、しばらくして彼女から、メールがきていた。

今ね、私の中で大きな変化があって友人に相談してたんだ。

最初はなんのことかわからなかった。
思えば、心理学をでたくせに、無神経でありがまま受け入れる性格が災いしていたのかもしれない。
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