元旦のメリークリスマス



「…ほらよ」

「う゛…っぐじゅっ…ず、ずびばぜんん…」

「いいから早く食べなって」

「……あっだがいよお゛お゛」

「気持ち悪いよ…」


聞けば、この男大学生でありながら遊び呆け卒業が危うくなり、挙句そのせいで親に家を追い出され、怒りのまま電車に乗って居眠りをし現金全てをなくし、見知らぬこの地で彷徨っていたところうちの猫が我が家に入るのを見てもしやと思い玄関を開けてみると鍵もかかっておらずそのまま暖かい私の部屋に誘われ更には猫の誘惑に誘われ存分に撫でていたところらしい



とりあえず腹が減ってるらしいので味噌汁とごはんとおでんを出してやった



「ぐじゅっおいじいでずっこ、こんなにごはんをおいしいっておおおおもった、こと…ないでぶううううう」


「鼻水拭けきめぇ」


また泣き出したよ…めんどくさいな…


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