隣の席の矢野くん。


そう言って矢野くんの手が私の手と重なった。


「っ!?」


私の頭の中はもう、思考停止寸前だ。


矢野くんの手が触れた所がいつまでも熱を帯びて熱い。


それと同時に、掌に感じる丸い感触。


ゆっくり掌を開くと、飴玉が一つコロンっと乗せられていた。


「よろしくね、雨宮さん」


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