隣の席の矢野くん。


それから矢野くんとは少しずつ、話すようになった。


「雨宮さん、昨日のあの番組見た?」


「あ、うん。私あの番組好きだから…」


まだ矢野くんと話す時は緊張する。


矢野くんと話すとふわふわした気持になって、全身がかぁっと熱くなる。


擽ったくて、落ち着かなくて。


だけど、もっと話したくて。


もっともっと、私の知らない矢野くんを知りたい。

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