隣の席の矢野くん。


「っ……」


こういう時に限って、言葉が喉に詰まってしまう。


頭の中が混乱して、伝えたい事がつたえられない。


違うって否定したいのに、上手く言葉が出てこない。


「あー…。何か、ごめん」


そう、矢野くんが悲しそうに謝った。


それから、矢野くんが私をみることも、矢野くんが私と話す事もパッタリと無くなった。


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