第二秘書は恋に盲目
どうなることかと心配だった交際報告も、なんとか丸くおさまった。
明日も仕事が早いというふたりは長居はせずに、また来るからと言い残して車に乗って帰って行った。
父さんは、車が小さくなり見えなくなるまで、ずっとその姿を見送った。
「意外と認めるまで早かったんじゃない?」
「君こそ、あんなにあっさり認めて良かったのか?」
「孝宏ってね…、甘いものを好んで食べないのよ。バレンタインデーにはチョコレートを受け取らないし、お土産に貰ったとしても甘いものだったら手をつけないの」
え、母さん急に何の話始めんの?やっぱり兄貴を取られて寂しくなって、思い出話でも始めるつもり?
「へぇ、そんなんだ。それがどうかしたの?」
ほら、父さんだってリアクションに困り果ててるじゃん。
明日も仕事が早いというふたりは長居はせずに、また来るからと言い残して車に乗って帰って行った。
父さんは、車が小さくなり見えなくなるまで、ずっとその姿を見送った。
「意外と認めるまで早かったんじゃない?」
「君こそ、あんなにあっさり認めて良かったのか?」
「孝宏ってね…、甘いものを好んで食べないのよ。バレンタインデーにはチョコレートを受け取らないし、お土産に貰ったとしても甘いものだったら手をつけないの」
え、母さん急に何の話始めんの?やっぱり兄貴を取られて寂しくなって、思い出話でも始めるつもり?
「へぇ、そんなんだ。それがどうかしたの?」
ほら、父さんだってリアクションに困り果ててるじゃん。