Hello Again



「ここに来て、いつまでも寝てるなんて、勿体ないと思ってさ」

「え?」



いつの間にかキッチンから戻ってきたハリーの手には、マグカップが二つ

そして、そのままバルコニーへと出て行ってしまった。



バルコニーには、デッキチェアとテーブルが備え付けてある。

リビングで突っ立てるあたしに、ハリーは『早く来い』と手招きをしている。



こいつ、本当、どこまでもマイペースなんだから。

でも……


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