アナタノコトヲ。
「お二人様ですね〜?」
「ーーはい。」
赤い観覧車に乗る。
「おお!観覧車の中って、以外と広いんだな!」
「そりゃ、海斗さんみたいな細い人だけが乗るんじゃないんですから…。」
「んー。けど、花菜ちゃん乗れてるよ?」
「嫌味ですか?」
「んーん!その顔が見たいだけ♪」
また、クスクス笑ってる海斗さん…。
いつも私をおちょくって楽しんでるんだから…。
ふてくされたフリをして窓の外を眺めた。
「花菜ちゃん?花菜ちゃんごめんって!」
手を合わせて、笑いながら謝ってくる。
どーせ、フリっていうのわかってるから。
「海斗さん。」
「ん、なに?」
「私、海斗さんのコト好きです…。」