アナタノコトヲ。


【山本翔太】(ヤマモト ショウタ)


家が隣で、アリ粒くらい小さい頃からの幼なじみだ。




「花菜〜、なんだー?そのブサイクな顔!」


「なっ、…なんでもないから……。」


「なんでもないことないだろ〜。」


「なんでもないってばっ‼︎」





昔からイジワルばっかしてくる…。





「……振られたか?」


「…………!」


「……あたりか。」




加えて、勘の良さはオカン並みだ。




「あっ、花菜!翔太くん来たわよー!」


「知ってるわよ‼︎」


「琴美(コトミ)さん相変わらずお綺麗ですねぇ〜!」



「あらやだ!もぉ〜翔太くんってば、女のコにモテるでしょー?」



「それが、本命のコには全然響かなくてですね〜!」





そんでもって、私以外には紳士かつ青少年でいるんだから、悪魔のような男よ。


コイツは。






まぁ、もう “少年” ではないけど…。



ふふっ!



「あれ、花菜どうしたんだ?急に笑って…。」


「いや⁉︎なんでも…。」



……こわっ‼︎⁉︎




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