アナタノコトヲ。
「く…くそ、じじい⁉︎⁇」
「おう。そうだよ、ジジィ。」
「お、お、俺はまだ27歳だ‼︎」
「俺は22だよ。世界一般的に言うと、お前は〝ジジィ〟なんだよ‼︎」
「な、なんだと?俺はじじいなのか?俺はそんなに老けて……」
頭を抱えて悩みこむ海斗サン。
以外とこの人、しっかりしてそうで実は全然ダメ人間じゃ無いのか?
花菜によると朝も苦手で、自分がいないと干からびて死んでしまいそうな人と説明されてたっけ……。
「も、もう一度言う。もう花菜に二度と関わるな。」
「なんか、ハードル上がって無い?まぁ、答え無いけど……。」
「ちっ、ムカつくジジィだな…。」
「俺はじじいじゃ無い!じゃあ、俺も聞くけど、君にとって花菜ちゃんはどんな存在なの?」
「俺の好きなコだ。」
「へぇ〜ーー。」
なんだその「へぇ〜ーー。」は!
バカにしてんのか⁉︎
「いい答えだ。じゃあ、俺も答えよう。」
「もう。二度と花菜に関わら無いか?」
「ーーああ。関わらないよ。」
「本当か?」
「ああ。」
「じゃあ、俺が花菜とお前のツーショットを見るコトは無いな。」
「そう言うコトだ。」
「その言葉、信じていいんだよな?」
「あぁ。彼女には、もう悲しい思いをさせたくないからね…。」
「……おまえ。」
「なに?」
「なんでもない。邪魔したな。」
これで、
俺も、花菜も、
海斗サンと合う事はもうなどとない。