地味男の秘密
自分の気持ち
「雅」

「あ、圭人」

あれから数日。意外に心配症な圭人は休み時間にもたまに私の教室に来てくれる

ストーカーが同じ学校と知った今、学校でも気を休めることはできない


「はぁぁ、ラブラブですねぇ」

「あ、あはは、まぁね…」


もちろん付き合ってはない

彼氏役という設定は健在だ

そして彼はまだ未だに学校では地味男である

「大丈夫そうか?」

「ん、大丈夫だよ、別のクラスだしね」

「そうか、ならいいんだけど」

「なに、心配してくれてんの?」

「だまれ」



あの件があってからお互い気をつかってないし、みんなの前でのやり取りも猫かぶりはやめた

前までは極力話したくなかったけど、印象が変わったから
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