第一章〜哀れな獣使い〜
双方が揃うとき
太鼓の鐘が鳴る
戦争がついに始まった
初めに向かっていったのは雪豹
次に二尾大狐、サーバルキャット
真上に飛んでいる王獣
零「ルキ!あそこへ」
ルキ(王獣)「ピクッ.....」
急に毛立ち始める
零「....ルキ?」
様子がおかしい
ルキ「ピィューーー」
我を忘れる王獣
一斉に硬直する蛇
目を赤く牙や爪を尖らせながら急降下する王獣たち
同様に体をのけぞらせながら人や蛇を襲う陸上にいる獣
誰も止めることができない
すでに勝利は目に見えていた
零「もぅ...いいから
戦わなくていいの
だから元に戻って!」
泣きながら訴える零
獣と心を通わすことのできる零たちの声すら届かない暴走