光のワタシと影の私
癒しの時間
REIと私の間に何らかの繋がりがあるのでは?!という噂は私の通っている学校ではちょっとした話題になって広がっていった。
だけど、普段から地味に過ごしている私に巷で大人気のREIが友達であるはずがないということで知らず知らずのうちに噂も消えていってしまった。
一時期はREIとの噂によって止まりかけていた虐めも再び再開されるようになった。
あぁ…再び嫌な学校生活の始まりだ。
しかも虐めは入学当初のものよりもエスカレートしてきているように思えた。
上履き入れの中には気をつけて手を入れないと時には怪我をしてしまいそうなほどに死角にカミソリの刃が貼られていることがあったし、上履きの中には画鋲が入れてあったりもしてきちんと中身をチェックしてからでないと安心して上履きに履き替えることも出来なかった。
そして、教室の私の机の上には土やゴミといったもので散らかっており、明らかに他の席から浮いている存在になっていた。
酷いときには水性のマジックで悪戯書きもされていることがあって、授業が始まるまでの少ない時間のなかで机の落書きを消したこともあった。
さすがに虫とかが机のなかに入れられていることは無かったけれど、くしゃくしゃにされたノートを見つけたときには呆然とするしかなかった。教科書に手を出していないだけマシだと考えることが出来たけれど、自分のノートをくしゃくしゃにされたらもう使い物にならない。また、新しいノートを買いに行かなければならない…。
毎日のように虐める側も飽きることなく私を対象とした虐めの数々をよくおこなっているように思う。
私が虐めに負けて登校拒否に陥るのを待っているのだろうか?
もちろん一時は仮病を使って学校を休むこともたびたびあったけれど、そう何日も仮病で学校を休むことができるわけがないし、親に対しても仮病という嘘をつき続けることなんて無理だった。
学校には行きたくないけれど、もしも学校を休んでいる間に自分の席そのものが無くなってしまうようなことになっていたらどうしようという不安もあった。
だから、本当に風邪を引いてしまって具合の悪いときにも無理をして学校へ向かったものだ。
校内においてのツライ時間さえ我慢していれば良いのだ。
そうすれば私にとって癒しの時間がやってくることになる。
楽しみを励みにすれば毎日の虐め行動に対しても堪えることが出来たし、ツラくて泣くこともしなかった。
そう、私の癒しの時間はREIとのメールのやり取りをしているときやREIの曲を聞いているとき、更新されていくブログを見るときだ。
校則はそれほど厳しいほどではないけれど、いつまた私を虐めている子たちに私の携帯やiPodを取り上げられてしまうか分からなかったので極力学校にいるときにはREIとのメールは控えていたけれど、REIから切羽詰ったような相談メールが来たときにはきちんと時間を掛けて授業中であっても校内であったとしてもメールを返すようにしていた。
『麗華~。…どうしよう…次の曲についてアイディアがまったく思い浮かばないよ~…。そろそろ作詞も始めないといけないのにどうしよう~…ヘルプ!』
助けを求めているようなメールの内容ではあったけれど、メールにはまだREIの元気の良さが見え隠れしているように思えたので思わず笑ってしまいそうになったもののもう少し時間を掛けて、休憩を取りながら新曲に臨んでみてはどうか?といったメールを返すことにした。
REIも時間があればレコーディングに専念し、そして曲作りに毎日忙しなく過ごしているようだ。
後になってから私が知ったことだけれど、REIの曲は全て作詞も作曲もREI一人でおこなって作っているものだから今まで作り上げてきていた曲全部が凄いと思えた。それだけ自分一人で作業するというのは時間も掛かるだろうし、なによりもストレスだって半端なものではないだろう。
時間があったらREIとちょっと出掛けてみるのも良いかもしれない。
かと言って、REIに休みがあるかどうかは分からないけれど…。
私はREIとメールをしているだけで、曲を聴いているだけでとても気力がわいてくる。直接会う機会はとても少ないけれど友達としてメールのやり取りもおこなっているし、お互いの相談事をし合っているから私は良い出会いを見つけた気がする。元は、姉が誘ってくれたおかげでREIと出会えたわけだけれど…。
私なんかでも良ければREIの力になってあげたいと思った。
私が挫けそうなとき、REIがいたからなんとかここまでやってこれたのだ。友達として、REIを助けてあげたいという気持ちは持っているつもりだ。
だけど、私なんかではREIにしてあげられることは限られてしまうだろう。
友達として、ちょっとしたショッピングに一緒に出掛けることがREIのストレス発散に繋がっていくのではないか?と考えた。
『REI!今度お休みが取れたら一緒に出掛けない?近くの喫茶店でも行ってゆっくり過ごそうよ!』
『…うん。ありがと!時間確保してみるから!』
そう、私に出来ることで全力でREIのことを支えてあげれば良いのだ。
私にはきっとREIの話しを聞いてあげることしか出来ないかもしれないけれど、それでも心のなかに秘めておくよりも言葉にして身体の外に吐き出すことでスッキリすることはたくさんあるはずだ。
最近、REIは新曲について悩んでいるというメールをたくさん受け取っている。
思いっきり普段しないようなこと、ショッピングやお茶をすることで少しでも心を軽くすることが出来ればきっと新曲作りがスムーズに進めていくことができるのかもしれないと私は考えた。
「うん、大丈夫だよ。REI…私が支えてあげるから」
やっとまともに出来た友達なのだ。
REIが困っているならとことん一緒になって悩んであげよう。そして、REIのストレスが少しでも発散出来るまでそばにいてあげようと思った。
だけど、普段から地味に過ごしている私に巷で大人気のREIが友達であるはずがないということで知らず知らずのうちに噂も消えていってしまった。
一時期はREIとの噂によって止まりかけていた虐めも再び再開されるようになった。
あぁ…再び嫌な学校生活の始まりだ。
しかも虐めは入学当初のものよりもエスカレートしてきているように思えた。
上履き入れの中には気をつけて手を入れないと時には怪我をしてしまいそうなほどに死角にカミソリの刃が貼られていることがあったし、上履きの中には画鋲が入れてあったりもしてきちんと中身をチェックしてからでないと安心して上履きに履き替えることも出来なかった。
そして、教室の私の机の上には土やゴミといったもので散らかっており、明らかに他の席から浮いている存在になっていた。
酷いときには水性のマジックで悪戯書きもされていることがあって、授業が始まるまでの少ない時間のなかで机の落書きを消したこともあった。
さすがに虫とかが机のなかに入れられていることは無かったけれど、くしゃくしゃにされたノートを見つけたときには呆然とするしかなかった。教科書に手を出していないだけマシだと考えることが出来たけれど、自分のノートをくしゃくしゃにされたらもう使い物にならない。また、新しいノートを買いに行かなければならない…。
毎日のように虐める側も飽きることなく私を対象とした虐めの数々をよくおこなっているように思う。
私が虐めに負けて登校拒否に陥るのを待っているのだろうか?
もちろん一時は仮病を使って学校を休むこともたびたびあったけれど、そう何日も仮病で学校を休むことができるわけがないし、親に対しても仮病という嘘をつき続けることなんて無理だった。
学校には行きたくないけれど、もしも学校を休んでいる間に自分の席そのものが無くなってしまうようなことになっていたらどうしようという不安もあった。
だから、本当に風邪を引いてしまって具合の悪いときにも無理をして学校へ向かったものだ。
校内においてのツライ時間さえ我慢していれば良いのだ。
そうすれば私にとって癒しの時間がやってくることになる。
楽しみを励みにすれば毎日の虐め行動に対しても堪えることが出来たし、ツラくて泣くこともしなかった。
そう、私の癒しの時間はREIとのメールのやり取りをしているときやREIの曲を聞いているとき、更新されていくブログを見るときだ。
校則はそれほど厳しいほどではないけれど、いつまた私を虐めている子たちに私の携帯やiPodを取り上げられてしまうか分からなかったので極力学校にいるときにはREIとのメールは控えていたけれど、REIから切羽詰ったような相談メールが来たときにはきちんと時間を掛けて授業中であっても校内であったとしてもメールを返すようにしていた。
『麗華~。…どうしよう…次の曲についてアイディアがまったく思い浮かばないよ~…。そろそろ作詞も始めないといけないのにどうしよう~…ヘルプ!』
助けを求めているようなメールの内容ではあったけれど、メールにはまだREIの元気の良さが見え隠れしているように思えたので思わず笑ってしまいそうになったもののもう少し時間を掛けて、休憩を取りながら新曲に臨んでみてはどうか?といったメールを返すことにした。
REIも時間があればレコーディングに専念し、そして曲作りに毎日忙しなく過ごしているようだ。
後になってから私が知ったことだけれど、REIの曲は全て作詞も作曲もREI一人でおこなって作っているものだから今まで作り上げてきていた曲全部が凄いと思えた。それだけ自分一人で作業するというのは時間も掛かるだろうし、なによりもストレスだって半端なものではないだろう。
時間があったらREIとちょっと出掛けてみるのも良いかもしれない。
かと言って、REIに休みがあるかどうかは分からないけれど…。
私はREIとメールをしているだけで、曲を聴いているだけでとても気力がわいてくる。直接会う機会はとても少ないけれど友達としてメールのやり取りもおこなっているし、お互いの相談事をし合っているから私は良い出会いを見つけた気がする。元は、姉が誘ってくれたおかげでREIと出会えたわけだけれど…。
私なんかでも良ければREIの力になってあげたいと思った。
私が挫けそうなとき、REIがいたからなんとかここまでやってこれたのだ。友達として、REIを助けてあげたいという気持ちは持っているつもりだ。
だけど、私なんかではREIにしてあげられることは限られてしまうだろう。
友達として、ちょっとしたショッピングに一緒に出掛けることがREIのストレス発散に繋がっていくのではないか?と考えた。
『REI!今度お休みが取れたら一緒に出掛けない?近くの喫茶店でも行ってゆっくり過ごそうよ!』
『…うん。ありがと!時間確保してみるから!』
そう、私に出来ることで全力でREIのことを支えてあげれば良いのだ。
私にはきっとREIの話しを聞いてあげることしか出来ないかもしれないけれど、それでも心のなかに秘めておくよりも言葉にして身体の外に吐き出すことでスッキリすることはたくさんあるはずだ。
最近、REIは新曲について悩んでいるというメールをたくさん受け取っている。
思いっきり普段しないようなこと、ショッピングやお茶をすることで少しでも心を軽くすることが出来ればきっと新曲作りがスムーズに進めていくことができるのかもしれないと私は考えた。
「うん、大丈夫だよ。REI…私が支えてあげるから」
やっとまともに出来た友達なのだ。
REIが困っているならとことん一緒になって悩んであげよう。そして、REIのストレスが少しでも発散出来るまでそばにいてあげようと思った。