クールな君が好きなんです!!
Chapter✽1
「迷惑なんだけど」
とにかく、クール過ぎる貴方が好きなんです。
────────。
「じゃあ、数学の小テスト返すぞー」
先生の言葉で、小テストが返ってくる。
「高野仁菜」
そう呼ばれ、返事をして先生の前に立つとすぐに褒め言葉……
「うん、頑張った。
お前はよくこんな点数が取れるなぁ。
そんなに受けたいのか?
補習が。」
ではなく、嫌味たっぷりの言葉だ。
「あ、ははは…。頑張ったと思うんですけど…?」
笑いながら、先生にそう言うと、
「じゃあ、もっと頑張ろうか?」
なんて言い返された。
私は、涙目になりながら、席に戻る。
「仁菜〜、点数どうだったの?」
席に座るなり、前の席の女の子が振り向いて私のプリントをのぞく。
「うげっ、23点とか……」
プリントに書いてある数字を見て、
目を大きく開くその子は私の親友。
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