クールな君が好きなんです!!




え……?

何が、起こったの?



「えーっと……?」

状況がつかめない私に佐々木くんが
呆れた顔で見てくる。


「お前が好きだって言ってんの」


そして、目を真っ直ぐに見られてそう言う佐々木くん。




え……っ?



待ってよ………




「………あ、の……」

「別に。返事分かってるから
じゃ、もう終わったみたいだし」

そう言うとおデコに湿布を貼り付けて保健室を出ていく。




"返事は分かってるから" そう言われたけどやっぱり言わないと……!


あゆちゃんに知られたら大変だ。



そう思って保健室を出たら、ドアのすぐそばで立っているあゆちゃんを見つけた。







「……っ、大丈夫……な、の…?」


立ち止まってしまった。


だけど声なんかかけられない。




だって………




「あ、聞くつもりじゃ、なかった…

…」



泣いてるんだもん。



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