クールな君が好きなんです!!
どんどん先に行ってしまう桐崎くん。
私は、その背中を見つめていた。
「仁奈?」
「………うっ、私は、どうしたらいいのかわかんない…っ」
心配そうに、話しかけてくるあゆちゃんに抱きつく。
「………仁奈、平気?」
何分かしたときに、あゆちゃんに話しかけられた瞬間に、ハッとする。
「ごめん…っ、ありがとう…」
涙を拭き取って、笑顔を見せてから2人で教室に向かった。
ドアを開けたら、桐崎くんと目が合う。