クールな君が好きなんです!!



「お前、ドジ。」

片付けながら佐々木くんがそんなことを言ってきた。


「な、なに……!
私だって頑張ってるんだから!」

ムキになって、そう言うと、ジーッと見られて鼻で笑われた。



「馬鹿だから、仕方ないね」




………はぁ?!


「な、なんですか!
佐々木くんの馬鹿。」


なんてボソッと呟く。


「は?俺、お前よりは馬鹿じゃない。」

当たり前のことを言われて、何も言い返せなくなる。


そして、終わると


「………鍵、返してくる。
先、帰れば?」


そう言って、鍵を占めて、階段を降りていく。そうだそうだ!返せ!!なんて思いながら、教室に戻る。


「……桐崎くんと2人だと思ったのに」

そう呟くと、後ろから


「へぇ、だから立候補なんてしたんだ?」


桐崎くんの声が聞こえた。
バッと後ろを向くと桐崎くんが呆れた様子で立っている。


「な、なんで……残ってるんですか?」

「それ、聞くんだ?」


私の問いかけに、すぐ返してくる。


早く帰る桐崎くんが帰らないなんて……告白しかありえないよね



「い、いい!いいです!」

桐崎くんの口からは、聞きたくないので、お断りしました。


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