クールな君が好きなんです!!
「……今日は、まだ話しかけない、んだ」
そう言うと、あゆちゃんはあまり納得しない顔をしていたけど何も言ってこなかった。
「そうなの? まぁ、少し距離おくとあれ?ってなってくれるかもね~」
「そう、だね……」
あゆちゃんの顔をチラッと見てから、すぐに下を向いた。
学校についてからも、私は桐崎くんには話しかけられない。
そして、とうとうお昼が来てしまった。
あゆちゃんとお弁当を広げると、不思議そうに聞いてきた。
「まだ話しかけないの?もしかして、何かあった?」
「え……っ? いや、その…」
驚いて、戸惑う私に、あゆちゃんは
「まぁ、いいんだけど、さ。
何かあったらいつでも言って」
と、優しく笑いかけてくれた。
そうだ。いつだってあゆちゃんは私の話を聞いて味方になってくれた。