クールな君が好きなんです!!
え?
そ、そそそそそれって……?
「あ、あの……」
「……なんてことしてくれてんの?
数学も手につかない。」
どんどん言葉が出てくる桐崎くん。
私は、それが嬉しくて、どんどん目に涙が溜まっていく。
「……なんでっ、どうしてそんなこと言うんですかぁ……!! もっと近づきたいって思っちゃうじゃないですか……!」
泣きながらそう言うと、桐崎くんは、目を開いてびっくりしていた。
「そんなこと言われたら、迷惑だって分かってるのに好きなのやめれなくなっちゃうじゃないですか……っ!」
諦めたくないから。
とても嬉しいから……。
だから、涙が止まらない。
泣く私を、桐崎くんは、そっと抱きしめた。
「今だけだからね、早く泣きなんでくれる?」
そう言っていたけれど、実は顔が赤かったのを、私は覚えている。