クールな君が好きなんです!!
Chapter✽6
「期待してもいいですか?」
月曜日がやってきた。
いつもより少し早く起きて顔を洗う。
「あ、髪の毛結んじゃおうかな~」
なんてウキウキしながら髪の毛を結んだ。
いつも伸ばしてばかりの私には結構変わったことかもしれん。
鼻歌を歌いながら制服に着替えてリビングに行く。
そして、リビングでお母さんの用意した朝ごはんを食べてると制服姿の優くんが眠そうに椅子に座った。
「お姉ちゃん、今日は早いね」
パンを食べながら私にそう言う優くん。
「でしょ~?女の子は準備が大変なのよ~おほほ。」
と言うとお母さんがコーヒーを入れながら話に入ってきた。
「そんなこという子は普段から早く起きます。ほら、ゆっくりしてないで行きなさい!」
うっ…。
痛いとこをつくなぁ。
「ご馳走様~」
歯磨きをしてから、いつもの占いを見てからお弁当を受け取って優くんと家を出る。
「……元気になったんだ」
優くんは私の顔をじっと見つめてそう言う。
「え……?」
私がチラリと優くんを見ると「なんでもない」と言って学校の方に走って行ってしまう。
そんな姿を見つめてから、駅まで少し走った。