クールな君が好きなんです!!
靴を履き替えて、2人で帰る。
気づいてもらえなかったのは悲しいけど、でもまたこうやって帰れるならいいや。
ニコニコして、歩いてると桐崎くんが立ち止まった。
「ん、高野あっちでしょ?なんでここまでついてきてるの」
なんて反対方向を呼び指した。
………あ。
「桐崎君と帰るのが嬉しすぎて忘れてました。それでは、また明日!」
私は、そう言って、桐崎くんに手を振ると向きを変えた。
「……髪の毛似合ってたんじゃない?」
え………?
歩きだそうとする私の後ろからそんな声が聞こえてしまったら立ち止まって振り返ってしまう。