クールな君が好きなんです!!


「じゃあ、サービス、ね?」

そう言って、私と桐崎くんにキーホルダーをくれると手を振って中に入ってしまう 。


え……?

てっきり、ちゃんと断るのかと思ってたけど……。



チラリと桐崎くんの方を見ると、桐崎くんと目が合う。


「可愛い猫だね!
嬉しいなぁ~」


なんて私が言うと、桐崎くんはじっとその猫を見ている。


「まあ、いいんじゃない?」

そう言うと、ポケットにキーホルダーをしまう。

でも、私は、嬉しい。

色違いの猫のキーホルダーって……。
まさに、カップルみたいだ。


「へへっ、お揃いですね!」

と笑いながら言うと、桐崎くんは横を向いた。



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