クールな君が好きなんです!!
「……あゆちゃーん!!」
プリントをクシャっとしながら、あゆちゃんの名前を呼ぶ。
あゆちゃんは、田中あゆという名前でとっても、綺麗で頭も良い。私の自慢の親友なんだ。
「補習とか……嫌だわ〜」
そう言って、私の方をチラリと見るけれど、私だって嫌だよ!!
そう思いながら、あゆちゃんのプリントを見る。
「えっ、95点!?」
私は、びっくりして声を出す。
あゆちゃんのプリントには赤のペンで"95"と書かれている。
「んー、まぁ。
やっぱり、トップは桐崎だしね」
そう言って、席に座ってる桐崎くんの方を見る。
「えへへ〜、今日もかっこいいな〜」
席に座って、プリントを眺めてる姿だけでも絵になってる。私は、ガン見してると、あゆちゃんに叩かれた。
「仁菜、きもい。そんなこといいから、早く復習しなさい!」
むぅ。
口を膨らませながらも、復習を始める私。