クールな君が好きなんです!!


「嬉しいです……っ
ありがとうございました!」

と、笑うと桐崎くんは「あっそ。」と言ってから横を向いた。


本当に治りそうだよ……っ


すると、桐崎くんはカバンからノートを取り出して私に渡す。


「……え?」

「これ、今日の数学のやつ。
じゃ、またね」

それだけ渡すと、立ってドアに手をかける。


「……っ、明日はみかんゼリーがいいです!」

帰り際にそう言うと、桐崎くんは真顔で振り向いた。


「嫌だ」

そう言うと、ガチャと出ていってしまう。



むぅ~。

でも、今日来てくれたのは本当に嬉しかったです。



< 201 / 300 >

この作品をシェア

pagetop