クールな君が好きなんです!!


こ、これって………


抱きしめられてますよね!?


え!?なんで!?


耳に桐崎くんの吐息がかかる。


ドキドキして、桐崎くんに心臓の音が聞こえてしまいそうだ。



「……俺、高野が好きだよ」




すると、耳元でそう聞こえた。




「え……?」

「多分、ずっと前から。
あんなに冷たくしといては?って感じだと思うけど、付き合って下さい」



………う、そでしょ?


桐崎くんが私を?



「……うっ、うぅっ……」

泣き出すと、桐崎くんはギョッと驚いた。


「は?え?なに?」

「……嬉しすぎてっ、うっ…もう、絶対嫌われたと思ってたから……っ」

泣きながらそう話す私に桐崎くんは、ぶはっと大笑いした。


< 207 / 300 >

この作品をシェア

pagetop