クールな君が好きなんです!!
Chapter✽7
「高野が思ってる以上に好きだよ」
まだ実感が沸かなくて、これからは"彼女"として桐崎くんの横にいられるのが嬉しい。
「……た、ただいま……っ」
少し、緊張しながら、家に入ると、お母さんはきょとんとした顔をしていた。
「なーに?いい事あった?」
なんて台所からニヤリと笑いながら聞いてくる。
「そ、そんなことないよ……っ」
私は、そう言うと、2階に上がる。
部屋に入ろうとすると、久しぶりにお兄ちゃんが部屋から出てくる。
「あれ?珍しいね、お兄ちゃんが部屋から出てくるなんて……。」
「おかえり、我が妹よ!!!まぁね、ちょっとレポート落ち着いたから」
お兄ちゃんは、私の顔を見るなりすごく喜んで抱きついてきた。
「そうなんだ、頑張ってね」
無理やり離れると部屋に入って私服に着替える。